9月4日「櫛の日」

9月4日「櫛の日」

毎年9月4日は、日本独自の記念日「櫛の日(くしのひ)」です。

由来

「く(9)し(4)」の語呂合わせから生まれた記念日で、1978年に理美容関係者によって制定されました。古来より、櫛は髪を梳くだけでなく、おしゃれや身だしなみを整える道具として、また魔除けや縁起物としても大切にされてきました。

櫛と日本文化

日本では古代から櫛が生活に深く根付いており、正倉院の宝物の中にも美しい櫛が残されています。和装文化においても、かんざしや櫛は女性の髪を彩る重要なアクセサリーでした。また、「苦死」に通じることを避け、贈り物としては慎まれる一方、厄除けや長寿祈願の意味で大切に使われてきた歴史もあります。

現代の櫛の日

櫛の日には、美容師や理容師が櫛に感謝を込めて供養を行う「櫛供養」が各地で行われます。特に京都・安井金比羅宮や東京・浅草の今戸神社などでの櫛供養が知られており、使い古した櫛やかんざしを納め、道具への感謝と技術の向上を祈ります。

 

まとめ

櫛は髪を整えるだけでなく、美や健康、さらには人生を整える象徴として日本文化に息づいてきました。9月4日の「櫛の日」をきっかけに、普段何気なく使っている櫛やブラシに改めて感謝してみるのも良いかもしれません。

41wZ41FT-kL._SL500_